血尿とは、尿の中に血液が混じる状態をいいます。
肉眼で見て尿が赤色や茶色に見える場合もあれば、見た目には異常がなく、健康診断や検尿で初めて「尿潜血」を指摘される場合もあります。
血尿や尿潜血の原因はさまざまで、一時的な変化によるものから治療が必要な病気が隠れている場合まであります。症状がない場合でも、一度は原因を確認することが大切です。
血尿と尿潜血の違い
血尿
尿の中に血液が混じり、目で見て赤色やピンク色、茶色に見える状態です。「真っ赤な尿が出た」「尿が紅茶のような色になった」と表現されることがあります。
尿潜血
尿中に血液が混じっているものの、見た目ではわからない状態です。健康診断や人間ドックの尿検査で発見されることが多く、「尿潜血陽性」として指摘されます。
このような症状はありませんか?
- 健康診断で尿潜血を指摘された
- 尿が赤い、ピンク色に見える
- 尿が茶色っぽい
- 排尿時に痛みがある
- 頻尿が続いている
- 尿が出にくい
- 腰や背中に痛みがある
- 血尿を繰り返している
上記のような症状がある場合は当院へお越しください。
血尿・尿潜血の主な原因
尿路感染症
膀胱炎や腎盂腎炎などの感染症では、血尿がみられることがあります。
- 排尿時の痛み
- 頻尿
- 残尿感
を伴うことが少なくありません。
尿路結石
腎臓や尿管に結石ができる病気です。
- 突然の強い腰痛
- わき腹の痛み
- 血尿
が特徴です。
前立腺肥大症
中高年男性に多くみられます。前立腺肥大に伴い血尿がみられることがあります。
腎臓の病気
糸球体腎炎などの腎疾患が原因となる場合があります。必要に応じて腎臓内科との連携が必要になることもあります。
膀胱がん・腎がん・腎盂尿管がん
痛みのない血尿が、尿路のがんによって生じることがあります。特に次のような方は注意が必要です。
- 40歳以上
- 喫煙歴がある
- 血尿を繰り返す
尿潜血だけでも受診した方がよいですか?
尿潜血陽性であっても、必ずしも重大な病気があるとは限りません。一方で、見た目ではわからない血尿の背景に尿路結石や腫瘍などが隠れていることもあります。
特に、
- 健康診断で繰り返し指摘される
- 尿潜血が強陽性である
- 40歳以上である
- 喫煙歴がある
場合は、泌尿器科での検査をおすすめします。
検査について
原因を調べるため、症状に応じて以下の検査を行います。
尿検査
血尿や感染の有無を確認します。
超音波検査(エコー検査)
腎臓や膀胱に異常がないか確認します。
血液検査
腎機能などを評価します。
CT検査
結石や腫瘍などを詳しく調べる場合があります。
膀胱鏡検査
膀胱内を直接観察し、腫瘍などの有無を確認します。
よくあるご質問
- 尿潜血があっても症状がなければ大丈夫ですか?
-
問題のない場合もありますが、尿路の病気が隠れていることもあります。一度は原因を確認することをおすすめします。
- 血尿が一度だけ出ました。受診した方がよいですか?
-
一度だけでも、肉眼でわかる血尿があった場合は受診をおすすめします。
- 女性でも血尿は注意が必要ですか?
-
はい。膀胱炎が原因のこともありますが、結石や腫瘍などの可能性もあるため、原因の確認が大切です。
血尿や尿潜血は、痛みなどの症状がなくても現れることがあります。
「健康診断で指摘されたけれど様子を見ている」「一度だけだから大丈夫だと思っている」という方も少なくありません。
原因によっては早期発見・早期治療が大切な病気が隠れていることもあります。気になる症状や検査結果がある場合は、お気軽にご相談ください。