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陰部の正しいお手入れ方法

今回のコラムは「陰部の正しいお手入れ方法」についてです。

皆さん、臭いが気になるからと陰部を洗いすぎていませんか?

石けんやボディソープを陰部の粘膜に直接つける、ゴシゴシとこすって洗う、おりものを洗い流すため膣(ちつ)の中まで洗う、一日に何回もシャワーで洗う……これらはすべて、お手入れ方法としてはNGです。

まさに「過ぎたるは及ばざるが如し」で、かえって次のトラブルを引き起こしかねません。コロナ禍に手洗いが推奨された際、洗いすぎで皮膚を保護している皮脂まで流されてしまい、手が荒れて痛くなった経験はありませんか?

陰部もまったく同じです。何回も洗ったりゴシゴシこすったりすると、陰部粘膜の「うるおい」、つまりバリア機能まで一緒に洗い流してしまい、炎症や痛みの原因になります。

また、一般的な石けんやボディソープは刺激や洗浄力が強いため、粘膜を傷めるきっかけになります。
さらに、膣の中まで洗ってしまうと、健康を保つための常在菌(乳酸菌など)まで洗い流してしまい、膀胱炎や膣炎などを起こしやすくなってしまいます。このような粘膜の荒れや炎症は、雑菌の繁殖を招き、新たな悪臭の原因にもなりかねません。

大切なポイント

  • シャワーは優しく当てる(ゴシゴシこすらない)
  • ソープを使う場合は「デリケートゾーン専用」のものを選ぶ(お湯で流すだけでも十分です)
  • 膣の中までは洗わない

また、普段から蒸れないように通気性のよい下着や服装を心がける、おりものシートや生理用パッドはこまめに交換するなど、生活習慣の見直しも大切です。

そして最後に最もお伝えしたいのは、「臭いを気にしすぎないこと」です。現代の無臭社会では、自分の体臭を過剰に気にして悩む方が増えています。しかし、人間も生き物ですから、完全に無臭ということはありません。「多少の臭いはあって当然」と、ある程度は割り切ることも気持ちをラクにするコツです。

正しい陰部のお手入れを身につけて、これからの暑い夏を快適に乗り切りましょう!

院長 西村陽子

にしむら泌尿器科・内科クリニック 札幌大通

院長

西村 陽子

日本医科大学卒、北海道大学大学院卒、医学博士。東京、道内各地(札幌、旭川、苫小牧)の病院で泌尿器科診療に従事。令和8年6月 にしむら泌尿器科・内科クリニック札幌大通を開院。

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