前回は「陰部のお手入れ方法と、臭いを気にしすぎないで」というお話をしました。しかし、コラムを書いている院長自身も臭いには悩まされてきました。
においはどうしても気になるもの
小学生高学年の時、低学年の児童から“脇が臭い”と言われたことが40歳過ぎてもトラウマとして引きずっている有様です。神様から与えられた体質だから仕方ないのは分かっているのですが、悪意のない子供に真正面から指摘された分傷も深くなりました。
どうして“臭う”の一言ってこんなにも人を傷つけるのかな?と思いつつも、2度と臭いと言われたくないと思い必死になって対応しました。ただし働けばどうしても汗をかくので、
- 制汗剤をこまめに使用する
- 汗をかいた後の交換用の下着を病院に常備
- どんなに忙しい当直中でも隙をみてシャワーを必ず浴びる、等々
もちろん医者ですから治療法は知ってるのですが、学生時代はお金がなくて受けられない、医者になったら忙しくて受けられない・・・と気付けば40歳を過ぎておりこれまでと同じ対応をズルズルと続けています。
泌尿器科医になって感じる「陰部のにおい」のこと
陰部も同様で、おりものや生理による臭いにも敏感になりこまめにシートやナプキンを交換してます。洗ってはいけないと思いつつどうしても洗ってしまうこともありますし、そんな自分を自己嫌悪することもあります。
でも、冷静になって振り返ってみると泌尿器科医としてたくさんの患者さんを診察させて頂きましたが、臭う方なんてほとんどいらっしゃいませんでした。人間の嗅覚は自分が思っている以上に「自分のニオイ」にだけ過敏に反応するようにできているんですね。“自臭症”という病気もあるくらいですから。
実際は自分が気にしているニオイも周囲から見れば気づきさえしないレベルのことがほとんどなのです。だから最近は “周りに臭っているのでは?”と不安に陥るときも、“気にしすぎは心に毒!”として割り切るようにしています。
完璧に無臭であることよりも、自分に「大丈夫だよ」とあえて言ってあげること。それこそが、他人の評価に振り回されやすい現代において、私たちの心を守る一番の防壁になるのではないかと思います。